海外FXのA-book・B-bookの違いとメリット・デメリットを徹底解説

海外FXのA-book・B-bookの違い

FX業者にはA-bookとB-bookという2種類のモデルがあります。

あまり聞きなれない言葉ですが、あなたが海外FX業者を選ぶ際にA-bookとB-bookどちらを採用しているかを知ることは重要です。

A-bookとB-bookの違いは、FX業者の注文の処理方法になるため理解しておかないと、知らない間にコストの高い取引をさせられているかもしれません。

この記事では、海外FXのA-book・B-bookにはどんな違いがあるのか、また取引の際にどのようなメリット・デメリットがあるかを解説していきます。

この記事を読めばわかること
・A-bookとB-bookの違い
・A-bookとB-bookのメリット・デメリット
・A-book・B-bookの見分け方

海外FXのA-bookとB-bookの違いとは

A-bookとB-bookの違いは、FX業者の注文の処理方法です。

簡単に言うと、A-bookはNDD方式、B-bookはDD方式です。

A-bookは、顧客から出された注文を、FX業者のディーラーを通さずにそのままインターバンクに流します。

つまりA-bookとは、NDD方式(ノーディーリングデスク方式)を採用しているFX業者になります。

B-bookは、顧客から出された注文をインターバンクに直接流さず、一旦FX業者が注文を決済します。

そして、トレーダーの収益が出そうな注文はインターバンクに流し、トレーダーが損するような注文はインターバンクに流さない(呑む)というようにディーラーが判断します。

B-bookとは、DD方式(ディーリングデスク方式)を採用しているFX業者になります。

つまり、A-bookとB-bookという言葉は、NDD方式なのかDD方式なのかと言う注文の処理方法の違いのことです。

海外FXのDD方式とNDD方式

海外FXのDD方式とNDD方式の違いとメリット・デメリットを徹底解説

2021年1月1日

A-bookのメリット・デメリット

A-bookのメリット・デメリット

A-book業者を使うメリット

A-book業者は、NDD方式を採用しているためトレーダーの注文はそのままインターバンクに流します。

そのため、顧客を負けさせるようなレート操作などをしないため、透明性の高い環境で取引することができます。

A-bookは取引制限がないため、ロット制限やスキャルピングや自動売買も制限なく自由に行うことができます。

A-book業者を使うデメリット

A-book業者の場合は、スプレッドにFX業者の利益が乗せられている為、スプレッドが広くなります。

トレーダからの注文をインターバンクから調達できなかった場合、スリッページになってしまうことがあります。

FX業者の利益は手数料のみになるため、豪華なボーナスキャンペーンがない場合やレバレッジが低く(200倍程度)設定されています。

B-bookのメリット・デメリット

B-bookのメリット・デメリット

B-book業者を使うメリット

B-book業者は、トレーダーの注文をインターバンクに流さず、FX業者が決済するためどんな注文も通ります。

つまり、大きいロット数でもスリッページが起こることなく約定します。

B-book業者を使う最大のメリットは、 約定力が高くスプレッドが狭いことです。

そして、ハイレバ、豪華なボーナスキャンペーンを実施していることが多いです。

B-book業者を使うデメリット

B-bookは、顧客が負ければFX業者が儲かります。

そのため、顧客を負けさせようとする取引が起こる可能性があります。

過度なスキャルピングや大きなロットでの取引を嫌う傾向にあります。

そして、顧客が利益を出し過ぎたらレバレッジ規制や口座凍結になる可能性があります。

例えばストップ狩り、レートずらし、約定拒否、システムダウンなどの不正行為が行われる場合があります。

B-book業者は、顧客に勝たれると損をしてしまうため、様々な手段を使い妨害します。

利益相反であるため、透明性の高い取引はB-book業者ではできません。

B-book業者のド派手なキャンペーンの正体

ド派手なボーナスキャンペーンを実施しているFX業者はほぼB-bookと考えてよいです。

入金すると証拠金がボーナスとして付与されることで、取引回数を増やして欲しいというFX業者の思惑がありますが、FXの9割以上の人は負けます。

そのため、豪華なボーナスを顧客にプレゼントしても、ほとんどの顧客は負けてしまうことを前提にキャンペーンを実施しています。

ボーナスを与えることで、口座開設を促し入金してもらうことがB-book業者の方針です。

顧客が負ければ負けるほど、FX業者は儲かる仕組みなので豪華なボーナスをプレゼントすることに痛みは生じません。

顧客に有利に働くようなキャンペーンを実施しているFX業者は、ほぼB-bookになります。

A-bookかB-bookか見分ける方法はあるの?

A-bookかB-bookか見分ける方法

海外FX業者がA-bookとB-bookのどちらなのかを見極める方法はあるのでしょうか?

結論、見分ける方法はありません。海外FX業者の大半はB-bookです。

①完全に見極めることはできない

A-bookかB-bookを見極める方法は、ほぼありません。

その理由は、顧客の情報を分析し勝つトレーダーであればA-bookへ。負けるトレーダーであればB-bookというように使い分けをしているからです。

そのため、A-bookと謳っていても実は中身を見るとB-bookということもあります。

FXを熟知している方でも、実際に海外FX業者を利用して、しばらくトレードをしてみないと判別は難しいです。

②一部A-bookを公表している海外FX業者がある

一部A-bookを公表している海外FX業者があります。

TradeviewやFXOPENは、A-bookを謳っています。

ホームページでは、NDD方式と書かれていても実際の中で何をしているかまではユーザーでは判断できないです。

③主要な海外FX業者の大半はB-book

主要な海外FX業者の大半はB-bookと考えていいでしょう。

完全なA-bookの収益源は手数料だけなので、正直儲かりません。

もう今となっては完全なA-book業者は、珍しい存在でありA-bookだけでは経営も厳しいです。

そのため、A-bookと謳っていたとしてもB-bookも併用せざるを得ないのが実情です。

XMやGEMFOREXをはじめとした、主要な海外FX業者はB-bookになります。

A-bookとB-bookはどちらを選べばいい?

A-bookとB-bookの違いからメリット・デメリットを見てきましたが、結局どちらを選んだらいいか迷いますよね。

まずは、B-bookから始めるのがいいでしょう。

特にスキャルピングを考えている方にとっては、短期間で大きめのロットを取引できます。

スプレッドの狭さは、取引回数が増えればコストがかなり変わってきます。

他にも下記のようなメリットがあります。

・スプレッドの狭さ
・少額から取引できる
・約定力がある
・ハイレバレッジ
・豪華なボーナスキャンペーン

最初はB-bookの豪華なボーナスを最大限に利用しながらトレードをして、勝てるようになってからA-bookに移動するという手が一番よいかもしれません。

A-book・B-bookに関するよくある質問FAQ

Q.A-book・B-bookの海外FX業者を教えてください。

A.A-bookの海外FX業者
・Tradeview
・FXOPEN

B-bookの海外FX業者
・XM
・GEMFOREX
・AXIORY
・TitanFX

ほとんどの海外FX業者はB-bookになります。XM、AXIORY、TitanfxはA-bookを採用しているなど書かれていることがありますが、あくまでA-bookも併用していると考えた方がいいです。

Q.国内FX業者はA-book・B-bookのどちらですか?

A.国内FX業者はB-bookを採用しています。国内FX業者ではスプレッドが原則固定などかなり狭く設定されているのでわかりやすいです。

まとめ

A-book・B-bookの違いとメリット・デメリットを解説してきました。

【A-book】

・NDD方式
・取引制限なし
・透明性の高い取引環境

【B-book】

・DD方式
・約定力が高い
・スプレッドが狭い

まずはじめは、B-book業者でトレードをして、勝てるようになったら透明性の高い取引ができるA-book業者でトレードをしましょう。

A-book・B-bookについて、語るよりもまずは勝ち続けて市場から退場しないことが大切です。


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